Friday, May 21, 2010

 Yngwie Malmsteen、私のギターのアイドル(だった人)。彼はRitchie Blackmoreフリークで、Deep PurpleやRainbowの大ファンだった。Rainbowでは3人のヴォーカル在籍時のライブを、ストックホルムで見た、と雑誌で述べていた。中でもRonnie James Dioが好きで、アルバムはRisingがお気に入りと語っている。

 Yngwieはまたインタビューで、Ronnieと自分は相思相愛だが、両方ともリーダータイプだから一緒のバンドでやることは難しい。もしやるとしたら自分のバンドにRonnieを入れる、という風なことを言っていたと思う。

 1986年、DIO(Ronnie)の主催で、チャリティ・プロジェクト「ヒア・アンド・エイド」を結成、HR/HM系ミュージシャンが多数参加したアルバム「STARS」をリリースする。その中で、Yngwieらしいギターソロが2回聴ける。密かに彼と競演できたことが嬉しかったのではないだろうか。RonnieはYngwieのギターをどう思っただろうか。

 1987年、Yngwieは自動車事故を起こす。右手に後遺症による麻痺も起こる。リハビリは大変だったろうし、精神的なショックも大きかっただろう。まだ完全に直っていない中で、DIOのライブに飛び入りする。当時の雑誌に写真付きで紹介されていて、凄く心配していた私は元気そうなYngwieを見て、ほっとした。
 RonnieがYngwieを元気づけるために声をかけたのか、Yngwie自身が声をかけたのかはわからないが、RonnieはYngwieを気遣ったのだろうと思う。今度は録音でなく、実際の共演。Yngwieも相当嬉しかっただろう。

 1999年、「TRIBUTE TO AEROSMITH」がリリースされる。ここでは、名曲Dream onをRonnieのヴォーカルとYngwieのギターが堪能できる。確かZEPの天国への階段を意識して書かれた曲で、短調でクリシェのアルペジオがもの悲しい曲だが、この2人がはまりにはまっている。原曲とは全く違うが、2人の個性が解け合った(ぶつかった?)素晴らしい出来。
 おそらく同じレコーディングスタジオにはいなかっただろう。テープが送られてきて、自宅でギターをさくっと録ったという感じか。YngwieはおそらくRonnieのヴォーカルお構いなしにガンガン歌に重ねて弾きまくったと思う。ミキシングで、双方が引き立つようにYngwieのギターをミックスしたんだろうと想像している。

Dream on - Ronnie & Yngwie
http://www.youtube.com/watch?v=BaycOK66FAc

 私は動画サイト等で見ることのできる今のYngwieのプレイはとても残念に思う。あまりに荒く彼の良さが伝わらないと思っている。 もしも…は考えてはいけないのだろうけど、何かの機会があれば、彼ら2人には同じステージで競演して欲しかった。Ronnieなら、今のYngwieにいいアドバイスしてくれるに違いない。また、Yngwieも敬意をもって聞いてくれただろう。

 Yngwieは、Ronnieの死をどう受け止めているだろうか。Cozyとは1枚CDを作り、ライブでは共演できなかった。ツアー中に彼を訃報を聞いたYngwieは、ステージでCozyのことを話したらしいが、何とも言えない表情だったらしい。悔しくて、苦しくったのだろうか。
 帰宅時に、Long live Rock'n'Rollを聞いた。アルバム最後の曲、Rainbow Eyeでは不覚にも涙が出てしまった。その歌詞を少しいじったものを、Ronnieに送る。Rest in peace.

Rainbow Voices

He's been gone since yesterday
Oh I didn't know
Never forgot for yesterdays
Voices in the air

No sighs or mysteries
He lay golden in the sun
No broken harmonies
But We've lost our way
He had rainbow voices

Rainbow voices
Rainbow voices

No comments: