Wednesday, December 03, 2008

 学生時代に初めてきいたジャパニーズメタルがラウドネスだった。バンド(ベース)を始めた友人が、先輩から借りてきたカセットテープを興奮気味にかけてくれた。「おい、凄く格好いいぞ、聴いてみろよ!」“Loud-Live-Alive”LOUDNESS live in Tokyoだった。まずVoの二井原の喋りにびっくりした。高崎のギターにシビレた。バンドサウンドがとにかくとんがっていた。洋楽のロックを聴き始めていた耳に、新鮮に聞こえた。日本にも凄いバンドがいるなあ、と。

 ギターを手に入れて、コピーをし始めた。当時は皆やってた“crazy doctor”。ギターにディストーションをつないで、ラジカセで鳴らしていたっけか。
 大学で軽音楽部に入り誘われたバンドで、「何ができる?」って言われて弾いたのが“in the mirror”。バンドで合わしたのが初めてだったので、ドラムの音を聞くことなんてできなかったけど、嬉しくてしょうがなかった。

 ラウドネスが海外進出したとき、ワクワクした。(初遠征は前座にスティーラー(US)、Yngwie在籍時だった。)大手のレコード会社と契約し、アルバムはチャートを登った。海外進出を夢見るロックバンドの先頭を、彼らとVOW WOWらが走ってくれた。

 2000年ぐらいに活動してた社会人バンドはオリジナル曲だったが、練習の合間にラウドネスをチョロっと弾くとドラマーが合わせてきた。このドラマー氏、結構コピーしたらしく、プレイは勿論アクションも完コピだった(笑)。そのプレイの凄まじさにはじめて樋口ってスゲーと思った。(このドラマー氏、ある楽器店のイベントで樋口氏の前で演奏し、褒めて貰ったそうだ)

***

 最近は音楽情報にも疎く、恥ずかしながら氏が癌だったことも知らなかった。突然の訃報に本当に驚いたし、悲しく、淋しい。

 癌と闘い、復帰を目指して頑張っていたと聞く。氏の困難なことに向かっていく姿勢は最後まで貫かれていた。少しでも、見習いたい。
Rest in peace.